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毎年恒例となった「デラヒーバカップ」。

これは伝説的な柔術家であるヒカルド・デラヒーバの功績を称え、ブラジルからデラヒーバ本人を招聘し大会を開催、また大会後にはデラヒーバの数千あるといわれる素晴らしいテクニックの一端をセミナーを通して日本に残してもらおうとの趣旨で毎年開催されているもの。

このデラヒーバカップは早くも今回で4回目を迎え、回数を数えるごとに多くの参加者を集めています。

また今大会ではブラジリアン柔術だけでなくノーギ、グラップリングの試合も行われ、そちらにも多くの参加者が集まりました。

では試合を紹介していきましょう。


まずはデラヒーバから開会式の挨拶。
「みなさん、大会に参加してくれてありがとう。
怪我せずに試合を楽しんで下さい。
ドーモ、アリガトゴザマシタ!」



試合はデラヒーバの「コンバッチ!」の掛け声で4面一斉に試合スタート!



大会は4面で開催されました。
スムーズな大会進行は毎年好評を得ています!



各階級の決勝戦はデラヒーバ自身がレフェリング。
貴重な体験ですね!



紫メジオ&アブソルートの2階級制覇を達成したのは石動龍選手(パラエストラ川越)。
安定感のある試合運びで危なげなく優勝。



紫プルーマ・決勝戦、若林次郎(パラエストラ東京)vs西林浩平(GRABAKA柔術クラブ)は若林選手が僅差の試合をレフェリー判定で優勝。
大会後に茶帯に昇格した。



紫レーヴィで優勝したのは総合でも活躍する村浜哲晴選手(グレイシーバッハ東京)。
決勝戦では肩固めを極めて一本勝ちで優勝を果たした。



茶レーヴィ優勝は金子竜也選手(パラエストラ東京)。
ベテランの奥田照幸(X-TREME柔術アカデミー)に対しトップをキープし続け、レフェリー判定で降して優勝。
金子選手は茶帯デビュー戦を白星で飾った。



今大会のベストバウトとなったのは茶プルーマ決勝戦、鈴木重徳(PUREBREDアリーナ・白キモノ)vs坪井盛朗(パラエストラ渋谷・黒キモノ)のこの一戦。
互いにスイープが得意な選手同士、ガードポジションの奪い合いになるも坪井選手がアドバンテージ差で競り勝つ。



茶アブソルート決勝戦は塚田市太郎(ニヴァウニオンジャパン)vs奥田照幸(X-TREME柔術アカデミー)。
塚田選手がレフェリー判定でワンマッチ決勝を勝利して優勝を果たす。



茶ペナ決勝戦、土肥潤(ねわざワールド・上)vs嶌崎公次(クラブバーバリアン)。
テクニカルな攻防を制したのはパスガードで逆転勝利を挙げた土肥選手。



マスターのカテゴリーではベテランの朝倉孝二選手(パラエストラ池袋)が出場。
朝倉選手はデラヒーバカップの常連選手で、今大会では絞めによる一本勝ちで優勝を決めた。



女子の試合では中学生の内田桃子選手(修斗ジム roots・下)が大人相手に大健闘。
敗れたものの、女子MVPを獲得。



ずらりと揃ったこの選手らはアカデミアAz高島平改めデラヒーバ・ジャパンの選手たち。
そろいのキモノで今大会に大量参戦、好成績を残した。



グラップリングで存在感を示したのはアズマ・エメルソン選手(秋元道場)。
クラスAペナ級に出場し、3試合を戦い全試合を一本で極めて優勝、MVPも獲得した。



クラスAアブソルートを制したのは荒井勇二選手(Max Jiu-Jitsu Academy)。
8/31に開催されるGiグラップリングの出場権を奪取した。



クラスAレーヴィ級優勝は村浜哲晴選手(グレイシーバッハ東京)。
ブラジリアン柔術に続きグラップリングでも優勝し、2冠を達成。



クラスAガロ決勝戦はワンマッチ。
服部洋介選手(パラエストラ新潟)が中尾亮選手(X-TREME柔術アカデミー)を8-2で降し優勝。



今大会に協賛したリバーサル/イサミの磯部長もグラップリングの試合に出場。
惜しくも敗れたが、果敢な試合ぶりはデラヒーバも高く評価していた。



女子クラスBペナで優勝したのは大矢裕子選手(DEEP GYM)。
ガードからの腕十字を0"44で極めて秒殺一本勝ち!



選手にも大好評の大会メダル。
デラヒーバのロゴが光る逸品!



大会入賞者はデラヒーバからメダルの授与が受けられる。
大変な栄誉で入賞者にはいい思い出になったことでしょう!



大会終了後のデラヒーバセミナーはこんなにもたくさんの参加者が!
予定時間をオーバーし、2時間以上もテクニックを紹介したデラヒーバ。
このセミナーは毎年のリピーター参加者が多く、内容は保障付き!


今大会には総勢450人以上もの参加者があり、大盛況となりました。

これもひとえにデラヒーバの人望によるものが大きいでしょう。

親日家として知られるデラヒーバも毎年の日本訪問を楽しみにしているそうで、この大会は今後も開催されていくでしょう。

デラヒーバはハードスケジュールにも文句も言わず、疲れた顔も見せずに毎日、元気に日本滞在を満喫しながら、セミナーや取材をこなしていました。

それを目にした周りのスタッフは改めてデラヒーバの人格者ぶりを再確認し、さらに自身の襟を正された思いがしたそうです。

ここでデラヒーバの言葉を紹介したいと思います。

「疲れた、なんて言うもんじゃない。

疲れた、というのは死ぬときだけで十分だ。」

日々、「疲れた」が口グセになっている人はいませんか?

そのときにはデラヒーバのこの言葉とあの笑顔を思い出して欲しいと思います。

早くも今から来年のデラヒーバカップが待ち遠しい、と思うのは自分だけではないでしょう。

(文/写真・橋本欽也)